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漫画『パーフェクトプロポーズ』のあらすじと感想

今回は2024年にドラマにもなった鶴亀まよ先生による超人気漫画『パーフェクトプロポーズ』をご紹介したいと思います。

*ネタバレを含むあらすじと感想になります

心温まる漫画『パーフェクトプロポーズ』の作品情報

  • 作者 鶴亀まよ
  • 出版社 海王社
  • 巻・話数 全1巻 全6話

あらすじ

主人公の浩国は毎日残業、休日出勤が当たり前のスーパー社畜リーマン。

そんな疲労困憊な毎日を過ごしている浩国の前にある日子供の頃面倒見てやっていた甲斐が「しばらく住まわせてくんない?」とあらわれます。

早々に甲斐から自分はゲイだと告白され貞操の危機だわ、毎日毎日疲れてるわであまり乗り気ではないですが住むところがないと言う甲斐と母親からの念押しもあり、やむ無くいきなりの同居生活がスタートしますが忙しすぎて同居初日から同居していることを忘れたりと変わらず忙しい浩国ですが、甲斐の作る美味しいごはんのおかげでだんだんと体と心が元気になり「面倒見られてるのは俺か?」なんて思ったりと意外と同居にストレスを感じていないことに気づきます。

そんなある日、お祭りにいく約束がきっかけでこの同居生活にストレスを感じない理由に
気付き自分と甲斐のことを考え始めるようになっていきます。

感想

主人公の浩国はスーパー社畜リーマンで毎日残業、休日出勤が当たり前の生活をしているところからストーリーが始まるんですがこの社畜の描写がすごいリアルなんですよね。

日付またいで帰宅しながら「家着いてお風呂入って何時に寝るとして、これくらいは寝れるか」みたいな計算て社畜でなくとも繁忙期にある社会人あるあるですが、それを浩国は日常的に5年もやっているという恐ろしい事実…。

会社の先輩である金子さんも気遣って手を差し伸べてくれるんですがパワハラ主任の刷り込みのせいで「俺がいちばん楽してるし」なんて気にして頑張っちゃうんです。
もうパワハラのお手本のような人ですね。

そりゃ道端で倒れても「もういいか…」ってなりますよ、はい。いいですよもう。
倒れてる浩国を覗き込む甲斐の登場の顔面がめちゃくちゃかっこいいです

真面目で優しい浩国がブラックな刷り込みで社畜になってるのは読んでて苦しいのですが、おおらかで優しい甲斐の美味しいごはんやお互いの話をしたりと一緒に暮らしていくうちにだんだんと癒され甲斐と自分の気持ちに向き合うようになっていく過程がとても愛おしい気持ちになります。

甲斐は表情はあまり変わらないし余計なことは言わないのですが、必要な時にはちゃんと話してくれたり浩国への思いは強気に言葉にしたり、しっかり周りに牽制するところは本当にかっこいいです。///

浩国も酔ったせいで「昔の俺と違ってかっこ悪いだろ」なんて弱音を言ってしまいますが、
会社でも限界ギリギリの後輩を上司から守ったり、甲斐の心を救っていたりとだいぶ強くて優しくてかっこいいですけどね。

早朝の公園で文句も言わずに働く心の内を甲斐に話しているシーンがとてもリアルで、現実でもこういうことがターニングポイントになったりするよなーなんて思ったりしました。

おわりに

毎日の中にある大切なこと。自分に何もなくなった時に想う人。

いろんな人に寄り添える作品だと思いますのでぜひ読んでみてください。