『若葉寮で、君と』 佐久本あゆ
男子高校の寮・若葉寮で暮らす樋口は、彼女がほしくて仕方ないお年頃。彼女ができても、いつも振られてばかり……。そんな樋口を慰めてくれるのは同室で真面目な堅物くん・日高だった。日高との友情が順調に育まれていると感じていた樋口だったが、陸上部の1年・小坂が現れ、二人の関係に変化が……!?
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/92419/
「好きな人と一緒に生活してるってすごいよな」
はい。すごいです。寮こそ尊い世界です。
一緒にお昼寝できちゃうのも、みんなで友人の部屋の掃除に駆り出されたり、同室の友人の朝練について行ってみたりできるのも寮ならではで、現実の寮もこんな感じなんだろうなって一緒に楽しくなっちゃう作品です。
『オトナを困らせるんじゃありません!』 にやま
寮生活を送る郁は、クールで大人っぽい見掛けだがまだまだ未熟な高校生。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/222350/
寮の管理人・丸山を不器用ながら慕ってた。
でも、丸山が出入りの業者・己城に抱かれているところを目撃してしまい…!
「アイツとのことは黙ってるから俺にもやらせてよ」
これは子供っぽい独占欲?
愛してるってどうしたらいいの??
にやま発、青春・王道・ラブストーリー。
寮生の郁と寮の管理人の丸ちゃんのお話です。
寮での普段の生活や季節のイベントなんかも描かれていたりと、とても楽しそうなみんなでの生活のなかで高校生と大人の狭間で動く恋が描かれています。
郁の真っ直ぐな視線にかなりドキドキしてしまいますがオトナを落とすにはこれが一番かと(笑)
そしてオトナになるとやっぱりいろんなこと考えちゃって臆しちゃうんですよね…
もう丸ちゃんの気持ちも行動も痛いほどわかります。
寮のみんなもいいキャラしてるし、郁と丸ちゃんに切なくなり過ぎそうな時には
寮で飼ってる犬のごまちゃん(本当にかわいい)が和ませてくれてたりとドキドキしながらも安心して読めます
『黄昏アウトフォーカス』 じゃのめ
男子校の寮で、不良で一匹狼の寿と同室になった真央。「寿がゲイで彼氏がいる事を口外しない」「寿は真央を恋愛対象とせず、手出しもしない」「互いのオナニーは邪魔しない」という3つの約束をし、お互い仲良くやってきた。そんなある時、真央は所属する映画部の監督から、ゲイで不良で美形の主人公は寿にしたいと頼まれ!?まだ愛を知らず、大切な人への感情の正体に戸惑う――きらきら切ない青春恋愛譚。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/177470/
画の線が細いので全体的にとても綺麗なんですが、一匹狼の寿がただ美しいだけじゃなく芯は強いのに触れたら壊れそうな、なんとも言えない雰囲気を随所で感じられ視線と角度に魅せられます。
映画部のみんなで一つの作品を制作していく過程もキラキラしていて青春と美しさと尊さを思いっきり感じられる作品です。
『プリフェクトの箱庭』 左藤さなゆき
【スクールカーストの頂点に愛される】とある事情から家柄の良い子息が通う全寮制学校に編入した佐倉 澪斗。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/189172/
周囲のお坊ちゃん達に「成金」とバカにされ陰湿ないじめを受けるも、持ち前の雑草根性で乗り切っている。
ある夜、眠れずに外にさまよい出た先で礼拝堂を見つける。
そこで出会った神秘的な美形で”月の君”と呼ばれる東院 月人と知り合いになった澪斗。
その事がキッカケで、周囲の憧れの存在である月人の“指導生”に指名され――。
学校を統べる”神様”に愛されて、心も身体も絡めとられるドラマティック・ラブ。
この作品を読み終えた時、なにか壮大な映画をみた感覚になりました。
ストーリーがとにかく丁寧で絵が最高に綺麗で合っています。いつかカラーで見たい!
超セレブな全寮制ミッションスクールでの独自のルールや階級のなかで見せつけられる財力や権力の世界で神様と呼ばれるほどの神々しさをもつ月人と澪斗の運命の出会い。
執着囲い込み愛の話ですがそれだけではない深さと繊細さがたくさんの出来事と一緒に描かれています。
澪斗も溺愛されるだけでなく芯の強さと優しさを持っています。
脇を固めるメンバーもとても魅力的でイケメン揃いなんですが、月人がさらに上をいく超イケメンで狂信者がいるのもなんか納得できます。
読み始めると止まらないので時間がある時に読むのをおすすめします。
『Odds and Ends オッズ・アンド・エンズ junk01』 暮田マキネ
「あなたを知らない頃には戻れない」擬似兄弟制度を敷く全寮制男子校・私立七星学園。「ここにないのは自由と女だけ」と言わしめる贅沢な学び舎は、金とコネさえあればどんな問題児でも受け入れる特権階級御用達の隔離施設となっていた。第参寮「白秋」のフロア長である薬袋も、かつては問題児のレッテルを貼られ、ミステリアスな魅力を持つ同室のブラザー・奈良崎の手を焼かせていて――。閉ざされた箱庭ではぐくまれる密やかな恋を描く、七星学園シリーズ・薬袋×奈良崎編、上下巻で登場。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/299713/
イギリスのボーディングスクールに倣って一、二年生を相部屋にし「ブラザー」「リトル」と呼ぶブラザーシステムを取り入れている「私立七星学園」。
寮長の大人っぽく落ち着きも頼りがいもある薬袋の今と「お荷物リトル」と呼ばれていた入寮当時が同時に描かれています。
閉ざされた箱庭っていうだけでクセあり生徒やミステリアスな人たちとかいろいろ想像できるけど、まさにです。
が、読みにくさは全くなく。ほんわかやかっこよさ、艶や特徴的に描かれる目線などが場面ごとに本当にバランスよく描かれています。
二人だけの世界や秘密が好きなかたにとってもおすすめな作品です。
おわりに
一緒にいる時間が長い寮生活はドキドキやキュンキュンもたくさんですよね。
透明人間になって潜入したいです(笑)