いろんな理由で離れた二人がもう一度で会えるのは運命みたいなものだと思います。
今回は再会をテーマにした10作品をご紹介します。
『雨上がりの僕らについて』 らくたしょうこ
いつか雨が上がるように、僕らはゆっくり恋していく――。東京で暮らす社会人の奏(かなで)は、ゲイであることを隠し、もう恋はしないと心に決めていた。そんなある日、奏の前に、高校時代の親友であり、かつて「特別」な想いを寄せていた相手でもある真城(ましろ)が現れる。6年ぶりの再会。動揺する奏に対し、真城は信じられない言葉を口にする。これは「押し強めな天然男子×ネガティブピュアボーイ」の、涙が出るほど不器用で温かい恋。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/193974/
誰でも話しずらいことの一つや二つあって、でも一人で考えるにはしんどいときもある。
はじめは恋心からでも二人で向き合って育んでお互いをかけがえのない存在にしていくまでの日々を一緒に見せてもらえて…
恋愛だけではないすごく大切なことが描かれている優しくて柔らかい作品です。
『スモークブルーの雨のち晴れ』 波真田かもめ
危うい夜遊びをしていた朔太郎を助けたのは、
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/245349/
元同僚でNo.1の売上を誇ったライバル・久慈静。
8年ぶりに再会した久慈は
嫌味な性格はそのままだが、気だるげな長髪姿で
なぜか翻訳の仕事をしていて――。
若い頃に求めるようなハッキリとした関係ではなく、いろいろな経験をしてきたからこその気遣いや優しさや言葉選びなど、適度な距離と余裕で”仕事”と”日常”と”好きな相手”が描かれていてすごく素敵な作品です。
久慈の気だるさとハイスペックをかけ合わせた雰囲気はホントにかっこいいです。
『夜空のすみっこで、』 ハヤカワノジコ
あの時、僕は星の形をした鍵で、消せない暗闇を閉じこめたんだ――小学校の教師である星野には、高校時代、憧れていた人がいた。同じ天文学同好会にいた、ひとつ上の須藤先輩。その先輩と再会したのは、高校卒業から11年が経った後だった。教え子の保護者として星野の前に現れた須藤は、星野に告げる。「おまえとはもう二度と会いたくなかったんだ」と……
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/81510/
なにか映画を見終えたような読後感でした。
11年間それぞれ心に閉じ込めた思いは素直に出せないほどにはもう大人で、でも背けようのない強い気持ちが本当に切ないです。突き放そうとするそばから溢れてくる二人の思いや、それを表情と背景と割れたようなコマで見せてくる世界観に圧倒されます。
『I HATE』 ナツメカズキ
お前は俺の味だけ知ってればいい。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/105340/
10年振りに偶然の再会を果たしたヒロと桐谷。2人は高校最後のひと夏だけ“キス友”だった―。忘れたい過去の記憶。
しかしそれは、27歳になっても誰とも付き合えないという形でヒロを縛り続けていた。一方、再会後も平然とする桐谷だったが…。 クールな男達の熱い感情が迸る!
自分が住んでる地域の役所にこんなにイケメンが揃ってたらムダに通ってしまうだろうな笑
線が細くて絵がキレイで行間を読むような繊細さもあるのに登場人物の身体の線は手足が長く無骨な感じですごくかっこよいですね。
ストーリーは昔からの純粋な思いと拗らせがないまぜになったようなもどかしい気持ちになりますが、二人の子どもの頃の遊びをお互い大切にしていたり、恋人でもセフレでもないけど強烈に残るような関係など独特なストーリーの要がとても魅力的です。
『十年後にあがった、あの日の雨。』 幸田みう
「ずっと好きだった」
高校時代、クラスの中心にいるマサと、
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/198310/
それを端から眺めているのが好きだった鳴海。
学校では全く接点のないふたりだが、外では偶然に会って話す仲だった。
正反対なはずなのに、ふたりでいる時間は居心地がよかった。
だけど、あの日、初めて行ったマサの家。
────ふたりはセックスをした。
それ以来、ふたりで過ごす時間はなくなってしまった。
あの日、あの時、それぞれが見ていた景色。
十年後に繋がる想い、同級生再会ラブストーリー。
十年越しのマサと鳴海のそれぞれの思いが当時の描写と重なってとても切なくて温かい気持ちになります。
ワンコ系の鳴海も本当にいい優しさと柔らかさで柴犬の麦と一緒に癒されます。
『半魔の竜騎士は、辺境伯に執着される』 森永あぐり 矢城慧兎
「もう逃がさない。お前がどこへ行こうとも。」魔族と人の間に生まれ、ドラゴンの言葉を理解する騎士・カイルは、ある日、昔の恋人・アルフレートと再会する。カイルは三年前に別れてから、彼を忘れた日はなかった。だが、かつて直属の上司だったアルフレートは今や辺境伯で、自分はただの平民の騎士。――それに、カイルは誰にも言えない、とある秘密を抱えていた。カイルは自分がアルフレートの傍にいる資格はないと、距離を置こうとするけれど、アルフレートはそれを許してくれなくて……?
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/269176/
世界観や設定がしっかりしたファンタジーなのでとても読みやすく、ストーリーも切なかったり笑えたりハラハラしたりととても面白いです。
あんなに懐いていたアルフレートの元を離れるところは切なすぎて泣けてきます。
ファンタジーを読んだことのない方にもおすすめです。
『ホワイトライアー』 芹澤知
28歳、美容師として働く慧は、過去の恋愛のせいで人間不信ぎみ。
長らく本気の恋から遠ざかり”遊び相手<オトモダチ>”とその場の熱を分け合ってきた。
ある日、仕事で超人気俳優・大河を担当することに。
不愛想に見えた大河だったが、カットが終わると人懐っこく豹変して――?「慧の匂い、落ち着く」
急に近づく距離感、熱っぽく呼ばれた名前。流されるまま関係を持ってしまう。
これまでの”オトモダチ”とは違う大事そうに見つめる視線も触り方も、
芝居だったとしたらタチが悪い。そう思うのに、知ってしまった体温は簡単に手放せるものではなくて……
芹澤知が描く、臆病すぎる本気の恋――。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/276322/
本当に痛いくらいの本気の恋でした。
レビュー等で多くの方がおっしゃってるように、2回読むと違う視点で読める作品なので、ぜひ2回以上読んでいただきたいです。2回目は本当に感動します。
そして圧倒的に二人のビジュが良い!プラス大河は俳優なので色んな表情が見れるし、もう朝のシーンは永遠に眺めていられます。
なんて浮かれてたら後半の本気のストーリー展開に持っていかれますので!
『52ヘルツの共振』 早寝電灯
規則正しい生活を心がけている、高校教師でオメガの白根(しらね)。修学旅行の担当になった彼は、旅行代理店との打ち合わせで高校の時の同級生・清成(きよなり)に再会する。懐かしい気持ちになったのもつかの間、アルファである清成に影響され、突然のヒートに襲われてしまう。白根がオメガだと知った清成は、彼の体調管理のためにある提案を持ち掛け……? 飄々とした好青年アルファ×ストイックな高校教師のオメガが織り成す、再会オメガバース・ストーリー。
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/262297/
オメガバースの話ですが、他のオメガバースとは一線を画す作品だと思います。
お互いのバース性を思いやり、周りが騒ぐなか自分を律する姿に感動します。
作品自体の雰囲気や性の取り上げ方も柔らかいので初めてオメガバース作品を読む方にもおすすめです。
『ぼくらのつづき』 アマミヤ
高校生の洋介と柊は、幼少期のちょっとした事故から疎遠になっていた。 ところが、柊が祖母の家に居候するため、洋介の住む商店街へ引っ越してきたことから関係が復活! 最初は気まずかった洋介だけど、普段は冷たい態度の柊が、自分にだけ見せる表情や態度にキュンキュンしはじめちゃって!?
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/204601/
不器用であまのじゃくな柊とおっきくて優しくてあったかい洋介は作中の猫と犬みたいで、いい組み合わせのとても可愛いい二人です。
この作家さんの描くツンデレが大事なところで男前なのほんとかっこいい!
『パーフェクトプロポーズ』 鶴亀まよ
「ひでーな。結婚の約束までした仲なのに」社畜リーマンの浩国は、激務とパワハラ上司に悩まされ中。何もかもに疲れて自暴自棄になっていたところ、昔面倒を見てやっていた甲斐が12年ぶりに訪ねてくる。住む場所がなくなったと言う甲斐に同居を迫られ、渋々OKした浩国。しかし甲斐からゲイ告白をされ、早速貞操の危機!? と思いきや、朝昼晩美味しい手料理を振る舞われ…「面倒を見られているのは自分では……?」家事能力抜群のクール男子×人生に疲れた社畜リーマンのドキドキ同居生活v
コミックシーモアよりhttps://www.cmoa.jp/title/204772/
年下スパダリって最強な気が…。
ブラック企業のあるあるに「うわー」となるんだけど、そこを甲斐がかいがいしく癒してくれていつの間にか大切な存在になったのに…で胸がぎゅっとなりました。
甲斐の作るご飯がとてもおいしそう。
おわりに
また次回も素敵な作品をたくさんご紹介したいとおもいます。